いざ、自分が統合失調症という病気にかかった場合、ご家族にはそのことについてお話すると思います。
反対にご家族の方は本人が統合失調症となったことを受け入れられないでいる方も多いと思います。
そんな統合失調症患者を家族に持った方たちへ適切なアドバイスをしたいと思います。
統合失調症の人との付き合い方。話し方
まず、自分の子供あるいは配偶者が統合失調症患者だと知った時のことをお話しします。
いきなり打ち明けられるとさすがに驚きを隠せない方も多いと思います。
いざ本人が統合失調症になると、健常者の方には到底理解しがたい行動をします。
この状態では、周りの方が何をやっても状態は良くはなりません。
まずは、精神科の病院に連れていってあげましょう!
適切な治療を行って初めて、本人の症状が回復傾向になるのです。
回復傾向になるまでは、家族の方も、統合失調症という病気がどんなものかを知らないと、本人が仕事に行きたくないだけなどといって、病気の症状を理解できないと思います。
このような場合には、ご家族の方も本を読んだり、あるいは勉強会に参加したりして、統合失調症という病気そのものについて、理解することも重要です。
一番望ましくないのが、本人が何事にも意欲を見せないことによって、怒ってしまうことです。
これは、ただでさえ辛い統合失調症の症状があるのに、本人はさらに辛い思いをしなければならないのです。
この時期の本人はとても周囲の方の言葉に敏感でもあるので、基本的には叱らず治療に専念できるよう援助ができると良いです。
援助というのは大きな意味を含んでいます。
通院が必要なのであれば、一緒に病院に付き添ってあげたり、服薬の管理をしてあげたり、場合によっては、症状を主治医の先生に伝えてあげたりなどです。
ただし、本人のことを思いやるあまり、援助している自分まで巻き込まれないよう注意しなければなりません。
さらに、あまりに献身的に看病をすると、患者さん本人も「迷惑をかけている」と感じて、逆効果になってしまう場合もあるのです。
病気を理解した上で、適度な援助をするよう心がけましょう!
病気を理解するというのは、病気の特徴を知っただけでは、理解したと言えません。
しっかり行動に移して援助することが大事です。
目的は患者さん本人の回復のためなのですから。
また、統合失調症患者さんは、身近な人の発言にとても敏感になっています。
以下のような言い方・発言は慎むよう心がけましょう!
1.批判的な言い方
○○はしちゃダメ!などと批判的な言い方をしてしまうと、健常者の方はあまり気にしませんが、統合失調症患者さんは時に、大きいストレス要因となります。
このような言い方を継続していると、やがて再発の要因ともなります。
できるだけポジティブな言い方を心がけましょう!
2.患者さんの前で心配すること
患者さんを心配する気持ちはご家族であればごもっともです。
しかし、いつになったら仕事ができるようになるのかとあまりに心配して、患者さんの不安をあおってしまう恐れがあります。
できるだけ患者さんの良い面を見れるよう心がけましょう!
3.医師の治療に対して疑う
統合失調症と診断された以上、処方箋が出されているはずです。
もし、薬の量や種類に疑問があるのなら、医師に相談するようにしましょう!
患者さんにこのことを言うと不安感をあおってしまいます。
治療に関する疑問については、医師に相談の上、治療に専念できる環境作りが大切です。
このように、患者さん本人を心配することで逆に患者さんが不安になってしまうこともあります。
日々の患者さんに対する発言も気を付けて、適度な看病をしてあげて、バランスの良い距離感を心がけることも重要です。
近すぎず遠すぎずの意識を持つと、援助する方の負担もかなり減ってくると思いますよ^^
まとめ
統合失調症患者さんは、その病気の症状で不安が大きく出ています。
対人関係も苦手になっています。
そういった統合失調症の症状の周りで起こる事柄にしっかりフォローできる体制作りも重要ですね^^
統合失調症になって一番辛い思いをしているのは本人であることを、周りの方は理解してあげる必要があります。
その上での看病は本人にとって、とても嬉しいことではないでしょうか。
相手を思いやる気持ちを忘れず、患者さんを援助して、回復の道へと誘導してあげられるようにしていきましょう!^^