入院中の生活に慣れていた人は、退院後の生活リズムの維持に苦労されるかと思います。
急性期で使った体力回復のため、眠くなるからです。
特に退院直後となると、早寝早起きが身に染みているので、早く寝ることになるかと思います。
今回はそんな退院直後から、日常生活に戻すためのヒントをご紹介したいと思います。
休息期に入って眠い時は、しっかり休息をとる
退院直後って十分な睡眠をとっていても眠くなりますよね。
これは、休息期に入って体力の回復を体が行っているからです。
この時期は、睡眠を取ること、そして健全な生活リズムを維持することが何よりも重要です。
休息期が終わると回復期に移り、健常者の方と変わらない生活ができるようになります。
そのためにもこの時期の休息はとても大事なものなのです。
よって、退院直後は就労することをあまりオススメしません。
日中に眠気が襲い業務に支障が出る可能性があるからです。
自分で休息期に入ったなぁと思ったら、生活リズムの維持のためにも、睡眠はしっかりとるようにしましょう!
また、食生活も重要です。
食べたいものを食べるということについては、否定はしません。
しかし、食べたいものを食べ続けることについては、心身を崩すリスクが伴います。
一番は良い栄養バランスのものを毎食食べることが重要ですが、そう簡単に栄養バランスの良いものを食べるってできません。
よって、毎日外食をされる方や、ご自宅で食べる場合でも、コンビニ弁当ばかりという方は、せめて、自分で食事を作るよう心がけましょう。
身体を作っているのは、食事です。
このことは忘れないでください。
さて、休息期の睡眠についてですが、休息期はほんとに眠気によく襲われます。
同居している方に心配されるくらい眠くなります。
眠くなるのは仕方のないことなのですが、日々の日常でこの眠気が出てくると、仕事にも影響を及ぼしかねません。
休息期は一旦お休みの期間として、しっかり睡眠をとるよう心がけましょう!
無理に起きて、何かすることを続けていると、急性期に戻る可能性もあります。
そうなると一番辛いのはご本人であるあなたです。
ところで、症状が発生した急性期の前の睡眠時間はいかがでしたか?
あまり睡眠をとらなくても生活リズムを崩さずに生活できていたのではないでしょうか。
その状態に戻るまでには、ハッキリいって時間はかかります。
ですが、時間をかけて、じっくり回復していけば戻ります。
具体的にいつまで休息期が続くのかというのは、誰にも分かりません。
しかし、休息をとるよう心がけて、回復していけば、眠気が襲う時期は過ぎてくれます。
睡眠をしっかりとるというのは、今の時代、もし既にお仕事をされている場合は、難しいかもしれません。
急性期で使った体力を休息期で回復させているのと同時に、お仕事で体力を使うのですから、回復するのが遅くなる可能性がありますよね。
回復するのが遅いだけならまだしも、お仕事で体力を使い過ぎて、症状が出てしまったら、そこから回復するのは、前よりも難しくなります。
統合失調症には、前兆期、急性期、休息期、回復期とありますが、これを左から右へ辿るのが回復の流れです。
右から左へと逆戻りしてしまうと、症状が以前以上に出てしまう恐れがあります。
今の時点で私は休息期と回復期の間辺りまできていると思っています。
逆戻りをしないためにも睡眠は十分とっているつもりですが、どうしても眠くなる時があります。
そのような場合は、時間を決めて(アラームなどをセットして)睡眠をとるという選択肢もありかと思います。
自分自身を客観視すると、睡眠時間も自己コントロールできるようになりますよ^^
まとめ
統合失調症は幻聴や妄想の激しい病ですが、それらが出てくる時期を終えても、体力の回復する時間がきます。
統合失調症はやはり”上手く付き合っていく”という意思がとても大事に思います。
闘病と考えてしまうと回復も遠ざかります。
焦らずじっくりと休息期を超えて、回復期になれることを祈っております。