統合失調症患者が家族にいる場合は、サポートが必要です。
しかし、サポートといって、サポート支援し過ぎるのもご家族の不安としては、あまりよくありません。
今回は、統合失調症患者を家族に持つ方のために、サポート支援はどこまでしなければならないのかを考えてみたいと思います。
統合失調症患者の家族のサポートはここまでだ!
統合失調症患者の家族の方は、日々、本人のサポートに追われがちですね。
どうすれば本人が回復し、元気になれるか、日々サポートしながら考えていると思います。
ただし、本人とためならと思い、多少お節介でもサポートをし過ぎるのは逆効果にもなりますし、あなたの精神衛生的にもよくありません。
家族のサポートというのは、時として、本人の苦しみに巻き込まれてしまう恐れがあるからです。
サポートとはどういうものかを、具体的に説明していきたいと思います。
1.正しい知識を得る
統合失調症の正しい知識を得ることは、本人の回復のためには、必要不可欠です。
例えば、書籍を読む、本人の了解を得て主治医とコミュニケーションをとることによった手段があると思います。
時代的にも本に関しては、多くの書籍が世の中を出回っています。それらから家族のサポートといった題名の書籍を選ぶと良いでしょう。
サポートするというだけでも、正しい知識がないと何もできません。
治療にはどんなことが必要かをしっかり知識づけましょう!
2.治療の協力をする
これは、通院の協力や、服薬管理のお手伝いを指します。
一人で通院できる状況にない場合や、本人から病院まで送ってほしいと言われた場合は、できる限り本人の希望に沿って、病院まで送ってあげましょう!
服薬の管理についても、本人だけでやっているとつい飲み忘れが発生してしまう恐れがあります。
しっかり、服薬管理もサポートしてあげましょう!
3.治療を続けるよう本人を勇気づける
患者さんは自分が病気だという事実を認めたくない方もいらっしゃいます。
薬への不安がある方もいらっしゃいます。
そんなあまり病気の自覚がない方でも、病気の治療を途中でやめないようしっかり見守り、時には、勇気づけることも大切です。
治療の継続は絶対なので、しっかり見守ってあげましょう!
4.再発のサインに注意する
患者さんと一緒に生活していて、再発のサインが出たら、早めに主治医の受診をオススメします。
再発のサインとしては、食欲低下、イライラする、落ち着きがなくなるといったところです。急に生き生きと活発になるというのも、一見元気になって回復したと思いがちですが、急に心身の状態が変わるのは再発のサインです。
しっかり見守ってあげましょう!
5.消耗期には十分に休ませる
消耗期というのは、急性期の脳や心身の疲れが一気に出るときです。
十分に本人を休ませてあげてください。
必要以上に眠ることもあるかもしれませんが、この時期は、大目にみて十分に休息をとることが何より大事です。
急性期の状態に戻ってしまっては、サポートしてきたご家族の方も落ち込みます。
しっかり休息は取らせましょう!
最後に、ご家族自身の心身の健康も大切にすることも大事です。
本人の苦しみに巻き込まれすぎない程度に、適度に距離を取ります。
また、ご家族自身のストレス解消の時間も確保して、本人だけでなく、ご家族の方まで、巻き込まれないよう注意をしましょう!
統合失調症患者のサポートというのは、気を遣うものです。
しかし、本当に辛いのは、本人だということを忘れず、程よい距離感でのサポートを心がけましょう!
私の場合も、患者が自分で家族は当時両親のみでした。
両親に「こっちがノイローゼになりそうだ!」などと言われたこともありましたが、これは距離感を程よく保ててないために、出たセリフです。
サポートは自分をダメにしてまで行うものではありません。
しっかり、患者さん本人を支えてあげましょう!
まとめ
統合失調症患者のサポートというだけでも、頭を抱える方はいらっしゃると思います。
しかし、患者さんはご家族のサポートを求めています。
その気持ちを受け止めてあげてください。
患者さんご本人のフォローもしつつ自分の心身のこともいたわりましょう!^^