統合失調症。
おそらくこの記事の読者さんは、この名前の病気を知っているのではないでしょうか。
この病気のキーワードで検索すれば、たくさんの病気の症状や回復までの説明が出てくるかと思います。
しかし、本人が統合失調症になった際に、インターネットで検索して情報を得たかったのは、病気の症状や回復までの説明ではありませんでした。
どうしても出てこなかったものなのですが、私が知りたかったのは、「体験談」です。
ではさっそく、私の経験談に入っていきましょう!
統合失調症とは?この病には自覚症状がない。
この統合失調症という病の一番の特徴って何だと思いますか??
私は、「病識がない」ことだと思います。
もちろん私も今までたくさん病気について調べてきました。
身体的な病気は何かしらのサインが体から出るので、本人又は周囲の方が気づきます。
しかし、この精神的な病というのは、このサインがとても分かりづらい。。。
私からはあまり言いたくありませんが、異常行動などをして、初めて周囲の方々に気づかれるのが、一般的ではないでしょうか。
統合失調症という病もそうです。
自分自身の自覚症状がないのです。
よって、周囲の支援がないと病状がさらに悪化して、最悪の場合、事件などを起こしたり、自ら命を絶とうとしたりします。
このような状況になると、社会復帰も難しくなってきます。
では、もう回復の見込みがないのか?
いいえ。
現に私が統合失調症の最悪の状態になりました。
しかしながら、妻が私の言動がおかしいと気づき、病院に入院して、家族に支えられて、回復をしてきました。
言葉で言うととても簡単ですが、普通に病院へ行って、薬をもらうなりリハビリをするなりして、治るでしょう。
っと思われた方は、少し意識を変えてみてください。
統合失調症は、薬物療法・行動療法等々病院からの指示などに基づき、治療を行いますが、どんな病気も同様に、本人の気持ち・意識がとても大事なんです。
はっきり申しあげますと、この先ずっと薬を飲んでいればとか、家族の方にサポートしてもらえば大丈夫だとかの「甘え」は捨ててください!
この病気、周囲への甘えは天敵だと思っております。
もちろん、いわゆる急性期には周囲の方々に頼るしかないです。
しかし、この先ずっとこのままでいいやと思っている意識が良くないと言っているのです。
「統合失調症」は”治す”病気ではありません。
統合失調症は病気と上手く付き合うことができ、”より良い自分になる”という意識を持って生きていけば、私はむしろ健常者の人よりも良い人格が生まれるのではないかと思っているくらいです。
病気になったら”治す”という意識自体が、精神的な病においては、焦りを生み、症状を悪化させるのではないかと、私個人は思っております。
決して、”治らない”と言っているわけではありません。
私も「当事者」なので、できることなら、病気と診断されたからには治したいと思って生活しております。
病気だから治そうとする。
↑これのどこが間違えているのでしょうか。
いえ、間違えているのではありません。意識の仕方によって、病に侵されている自分を良い人格へと形成できれば、それでいいんです。
物事を普通に考え、普通に発言したり、普通に行動したりする。
この当たり前の言動ができているのであれば、「まぁいいか」となりませんか^^
「まぁいいか」というのは、妥協ではありません。
適当みたいな意味も含んでいますが、物事を楽観視することを私は指しています。
統合失調症患者の方には、真面目で繊細な方が多いといいます。
私も元々は元気過ぎるぐらいの性格の持ち主でしたが、反面、真面目で繊細な一面もあったのかもしれません。
このことが直接的な病の原因とはならないでしょうけど、なんでもかんでも、真面目に取り組むという姿勢は、いずれ心身に支障をきたします。
その結果として、私はたまたま「統合失調症」になったというだけだと思っております。
約6年前に発症してから・・・
周囲の方々に大変お世話になってきました。
当初は全く病識がなかったため、病院に行くことも躊躇していました。
そのことも症状が悪化した原因の一つかもしれません。
さらには、病識がないことにより、私の周囲の人間関係にも影響したと思っております。
病気になったから離れていくような人は、他の理由につけても離れていきます。
今となっては、病気で入院したと打ち明けても、今のところ誰も私から離れてはいきませんでした。
よって、私でも幸せな人間関係を築いてきたんだなと思っております。
しかし、病識がないというのはそれほど恐ろしいものなのです。
自分の心身の状態の悪化はもちろん、時には人間関係にも影響をきたします。
よって、おかしい人と思われたくなかったので、私は無口になり、落ち着きがなくなったのを覚えています。
統合失調症にならないのが一番ですが、苦悩を抱えて入院までしたため、良い経験をしたとも思っております。
今後、このブログでその経験をお伝えしていきますので、よろしくお願いします。
まとめ
病識のない病気かつ、こころの病気。
やはり難しい病なんだと思います。
これを無理に乗り越えようとせず、上手く病気と付き合っていくことが何よりの治療なのではないでしょうか。
治そうと考えると、人はどうしても焦りがちです。
意識を柔軟に持って、”より良い自分に”なってみませんか?
今後も当ブログを楽しみにしていてください^^