あなたは病院に入院した際の生活についてどうお考えですか?
入院当初は、手続きやらなんやらで忙しいことも予想されますが、落ち着き、特に精神科でいうと、作業療法が主治医から処方されます。
この作業療法は時間の有効活用する観点でいえばとても良いものだと思います。
しかし、作業療法に毎日参加していると同じことの繰り返しとなることもまた事実です。
今回はそんな精神科病棟への入院生活について考察してみます。
精神的な病の入院生活は何をする?
よく「統合失調症」患者の方は、妄想状態でずっと同じ姿勢でいることも症状として挙げられます。
実のところ、それは私自身もそういった症状を発症しました。
明らかに客観的に見てもおかしい行動だと、自分でも分かっているのですが、そういう行動をとってしまうのです。
この異常行動自体は、自宅にいようが入院中の病棟にいようが、起こりえます。
このような異常行動はずっと外的刺激を待っているようにもとらえられます。
しかし、異常行動はなんで起こってしまうのかという問題に答えをずっと求めていても先に進みません。
そうなるものだと思って、本人のそのような行動が見られた場合は、危険でなければそっとしておいてあげてください。
危険な状況になりうると判断された場合は、多少本人の意思に反してでも、静かで安全な場所へ移動させてあげましょう!
本人が入院生活に慣れてくると、通称”OT”という作業療法に参加していきます。
薬物療法と作業療法のダブル処方で、治療を行っていくものです。
病院としては、あくまで「退院」を目的として様々な活動を勧めてきます。
もちろんどれも有益なものだと私も思っています。
しかしながら、私の場合、入院期間は約2か月間だったのですが、作業療法は毎日参加するように心がけました。
すると、作業療法のおかげかみるみる体調が回復しました。
1日のスケジュールに余裕も持たせてあるので、焦って作業療法に参加する必要もありません。
頭の中がスッキリしていったのを覚えています。
しかしながら、作業療法は毎日あり、毎回違うものをやることは難しいです。
ジグソーパズルや脳トレ、ビーズアートや押し花など様々です。この中で自分が作業して作ったものは持って帰れることになっているのですが、あまり作り過ぎてしまうと今度荷物となってしまいます。
よって、作業療法に慣れてきた私は、「読書」をするようになりました。
読書であれば、何を作るわけでもなく、自分のペースで自由に本を読むことができます。
しかも読書であれば、実に様々なジャンルのものがあり、自分の好きなジャンルの本をOTの時間を通して読めるのです。
まさにうってつけです。
この機会に「統合失調症」そのものの理解を深めるため、統合失調症の本も読もうとしましたが、私の持っている本は、医学的情報しか載っていない本だったので、他のジャンルの本にしました。
ビジネス書から始まり、自己啓発本、小説など多種多様な本を、面会時に持ってきてもらったり、後に説明する外泊時に、買ってきたりして、全てを読むことにしました。
読書はやはり人を成長させます。読んでいく内に心がスッキリ整理されたようになっていくんです。
特に私はマインド論の書かれている本がやはり好きですね。
これからの自分がどうなっているかという将来像をイメージすることができるからです。
入院中なので、物事をマイナスなイメージとして捉えがちですが、私のこころは既に前を向いていました。
もう急性期には戻らないといつのまにか自分のこころが自信を持っていた気がします。
入院生活に慣れると、一度読んだことのある本も読みました。
本って一度読んだことがあっても、複数回読むことによって、新たな気づきが必ずあるんですよね。
そんなことを今回の入院中につくづく思わされました。
目先のテクニックの本も仕事をする上では必要だとは思いますが、そのような本を読むことに時間の重きをおいてはいけません。
やはり人生という長い旅の中で、いかに長い目で物事を見えるか・・・
ちょっと脱線しましたが、本ももっと本質的なことが書かれているものを読むと自分のこころがもっと成長するように感じるんです。
入院中に自部屋で、ネット環境が整っていてPCが使える部屋であれば、別ですが、中々病院でそういう環境を用意してくれるところはないです。
その中でも、地道にコツコツと読書に励むのが、入院中一番のこころの安らぎであり、時間の有効活用なのではないでしょうか。
まとめ
入院中の過ごし方について、述べてきましたが、もちろん活字が読めないなど、様々な障がいといいますか、ハンディを持っている方もいらっしゃいます。
そういう方たちは自分の時間の過ごし方を考えればいいんです。
自分はどんな時に成長できて、どんな時に幸せを感じることができるか・・・
全て自分の選択で決めることができます。
既に実践中の方は継続して、まだ考え中の方は、「人生は選択の連続」から成り立っていると覚えておくと、新たな世界観に巡り合えるかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。