精神的な病に罹ったとき、あなたは周りの目を気にしますか?
つまり世間からの目ですね。
世間体は統合失調症という病気にとって、とても大切な要素です。
人は隠せるものは隠したくなるものです。
今回はそんな統合失調症という病気の世間体や周りの目について綴っていこうと思います。
統合失調症になったら気にする?世間体
もう見出しで疑問を投げかけていますが、”統合失調症”の世間からの目はどうなのでしょうか。
やはり、今の時代でも、社会には精神的な病についての十分な理解が進んでいないようですね。
よって、自分が統合失調症であることを隠す方もたくさんいると思われます。
ただ、隠すということは、様々な弊害を生みだします。
統合失調症は病気ですので、内服をします。(注射のデポ剤という種類のものもあります。)
その薬が周囲の方の目に留まった時、一言「なんの薬なの?」などと聞かれた時、あなたはなんと答えますか?
やはりこういう場面でウソをつくのは、統合失調症という病気から逃げていると思われても仕方ないことですね。
ただ、隠そうとする気持ちは分かります。
自分は普通だって周りの方に自信を持って言いたいですもんね。
逆に統合失調症という精神的な病だと、この人は根性がないとか、メンタルが弱いとか思われがちです。
しかし、本人や病気に関してある程度の理解のある方なら分かると思いますが、精神的な病って、根性論で治せるものではありません。
ここで本人と周囲の理解してもらえない方の矛盾が生じます。
これによって、周りの方に自分が病気だという事実がバレたくないとか、知られたくないとかの感情になるのだと思います。
しかし、統合失調症である限り、病院に通院もしくは入院することになるので、少なからず、周囲の方との接点があった時点で、何かしらの精神的な病に侵されているのだなと感づかれるでしょう。
よって、いわゆる世間体というものを気にしなければいいのです。
私も最近入院した時の初期症状は、「周りの目が気になる」というものでした。
とても辛い状態であり、周りの方の目をみることもできずにいました。
周りの方の目を見るのが怖い状況になっていたのです。
とにかく、不安や緊張状態が常に続いているような状態でした。
ちなみに、統合失調症には不安や緊張状態の他に、妄想や幻聴などの症状もあります。
私の場合、1回目の急性期の時にそれを体験しています。
もうそれは辛いもので、もちろん周囲の方にももちろん理解してもらえません。
とにかく一人で苦悩し、その時勤めていた会社も半年弱休職し、ひたすら回復することに集中しました。
その時は分かりませんでしたが、当時から5~6年後の2018年5月にまた別の症状が再発します。
症状こそ違うものの、この病は再発がとても発生しやすいものなのです。
話を戻しまして、言い方こそ良くないものの、「世間体」も言ってしまえば周りからの評価です。
「あの人はどんな人?」「最近○○なんだってぇ。」などと、噂を止めることは現実問題できません。
よって、自分の病状、心身の状態のことをオープンにして、生活していけば、何も恐れるものはないのです。
これも後ほど記事にしますが、就労についても、障がいの「オープン」or「クローズ」を選ぶタイミングがきます。
その時にクローズを選ばれた場合は、その会社からは「健常者」と同様のパフォーマンスを求められますので、ハードルがとても高いことに気づかされます。
逆に、企業の選考の時点で、障がいのオープンを選ばれた方は、障がいについて企業側が理解してくれているので、就業時間の制限や、業務量の調整など様々なことについて、配慮してもらえます。
今までお仕事に就いたことのない学生さんや、転職回数が複数回ある方は、障がいをオープンにして、就職・転職活動をすることをおすすめします。
まとめ
世間体というのは目には見えませんが、ある時、自分の情報が周りに噂として広まっていきます。
この世間体というものを気にし出すと、本当にキリがありません。
病気・障がいの状況を前向きにとらえ、周りの方からの目を気にしなくなれば、その時点から、自分の見る世界観というものも180度変わってきます。
(実際に私がそうでした。)
病に臆することなく、「私、統合失調症ですけどなにか?」というぐらいの自信を持って生活をするという選択肢もありだと思います。
特別な事情がない限り、もちろん自分から「私は統合失調症です。」と言う必要はないですが・・・
今回は、病の周りの方から目についての記事でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。