統合失調症の症状は人によって実に様々なものが現れます。
もちろん重症度に応じて、健常者と見分けがつかないものから、何も会話ができず寝たきり生活の症状まで。
今回は、そんな統合失調症の症状の大きく4つの段階について、ご説明したいと思います。
統合失調症の大きく4つ症状の段階について
精神的な病について調べたことのある人なら、「統合失調症」という病気の名前は聞いたことあると思います。
現に、このブログにたどり着いたということは、統合失調症という名前を検索窓に打っているはずです。
この統合失調症を私は患って既に6~7年経ちます。
最近まで2回目の症状悪化で入院をしていました。
統合失調症は再発すると、回復するのが少々難しい病気です。
そもそも原因はなんなのかと疑問に持つと思うのですが、現代医学では、原因不明とされています。
それでも、医学の進歩で様々な療法が存在します。
原因不明の病気に向き合うため、私は自分なりに自分の病気のことを様々な角度から勉強し、知識を得ています。
統合失調症には、大きく分けて4つ症状の段階があるのですが、その段階について、私個人の体験談を基に今回は、ご説明したいと思います。
まずは、知ることが大事だと思うので、当サイトをご覧になっていただける方は、そのまま読み進めてみてください。
1.前兆期
実は私、この「前兆期」という時期を身をもって感じたことがありません。
よって、体験談ではないのですが、物音に敏感になったり、物事に対して焦りが生じたりするケースがあります。眠れないといった症状も出ます。
ただ、このような現象は、健常者の方も疲れていると、多少なりとも出てくるので、この前兆期の段階での病気の発見というのは、難しいと考えます。
2.急性期
この急性期が一番症状が活発に出てくる段階です。
周りの物音・声など様々なものに敏感に反応し、妄想や幻聴などが出ます。また、不安感・緊張感が極度に強まります。
現実世界と妄想の世界との境界線が自分では分からず、異常な行動をとりだします。
この時期は周囲の方とのコミュニケーションも上手く取れず、日常生活に支障きたす段階です。
できれば、この段階に入って間もなく精神科病院を受診した方がよいでしょう。
ただし、一点注意があって、これらは患者さん本人の自覚がないことが普通です。
周囲の方の協力があって初めて、受診となります。
3.休息期
急性期を過ごした後は、急に感情などが乏しくなり、無気力状態になることがあります。
眠気も多く、精神状態が不安定な時期なので、急性期に戻りこともあるので、注意が必要です。
健康な時と同じ時間くらい寝ていても、全然寝足りないこともあり、十分な休息が必要不可欠です。
4.回復期
急性期、休息期の症状が徐々に治まり、徐々に健常者の状態へと回復していきます。
無気力状態や眠気などは、この回復期の段階では、かなり治まっていて、日常生活はもちろん、就労もできる段階にきています。
私も1回目の症状が出た時は、この段階で初めて職場復帰を果たしました。
インターネット上の情報を見ていると、生活上の障害や、認知機能の障害が現れることがあるなどと書かれていますが、私の場合はあまりみられませんでした。むしろ、発症する前よりも、気分晴れ晴れとスッキリしたように感じました。
インターネット上の情報だけを頼りにすると、思考がどんどん奥深くに入っていき、また、休息期や急性期に逆戻りしてしまう恐れもあるので、物事を大局観で捉え、前向きに日常生活に戻れるよう意識しましょう!
さて、この4つの段階で一番症状が激しい時期はどこでしょうか。
しっかり読んでくれた方はお分かりですね^^
2.急性期
が症状が1番激しい時期です。
この時期をどこで過ごすか(自宅or入院)、どのような療法を取り入れるかも重要な要素となってきます。
急性期の状態から脱しないと、1番辛いのは患者さん本人です。
周囲のサポートされる方も、ある程度、本人の行動を大きく寛大な気持ちで見てあげて、過度な責などはさけるべきです。
病気を経てやはり思いました。
私の場合、「妻」や「両親」のサポートを受けましたが、気づいたことがあります。
どんな風に考えても、やはり1番辛い思いをしているのは、患者さん本人なのです。周囲の方からのサポートも必然なのですが、本人としては、それが迷惑をかけていると感じ、自分一人で何もできないという、不甲斐なさ等も人によっては出てくると思います。
患者さん本人ができる範囲のことは、自分でやらせるよう意識して、治療中からリハビリテーションへとスムーズに進められるよう周囲の方もサポートしてあげましょう^^
まとめ
今回は統合失調症には4つの症状の時期があり、それぞれの時期に特徴があるというお話でした。
周囲の方は、本人の行動をよく観察し、いつまにか本人が急性期の段階で、辛い思いをさせないよう、見守ってあげられると、症状が回復した後に、本人からとてつもない感謝をされると思います。^^
統合失調症になったという事実を、本人も周囲の方もしっかり受け止めて、治療に専念できる環境作りも大切ですね。
これからも「統合失調症」というこころの病について役立つ体験談を発信していきます。
どうぞよろしくお願いいたします。^^